元の支配
銀貨幣を廃止して中国本土民衆には紙幣を強要した。モンゴルは血族同士の後継争いが激しく、敵と味方がはっきり分かれる。元の皇帝は、余った銀をごっそり奪い取って、味方になってくれた血族を厚遇して、銀を与え、これでなんでも好きな舶来品を買え、その代わり、俺を助けてくれと言った。紙幣は中国本土しか価値がなく、外国との貿易には無価値。そんなものを中国本土民衆は握らされていた。元は中国本土民衆のことはどうでもよく、荒廃しきった華北を見捨てて、漢民族が江南に蓄えていた食料、文化、経済を大都(北京)に大量に運ばせるために、運河を建設した。江南は暑すぎたり風土病にかかるのでモンゴルは住めないからだ。大都から遠い近海はほったらかしになり、倭寇海賊が跋扈したわけだ。
元末、皇帝の宮廷内紛・血族の敵への寝返りがあると、紅巾軍が運河を奪い返しただけであっという間に滅んだ。雲南省の元政府だけは最後まで粘って抵抗続けたが。
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