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2025年10月11日 (土)

宝塚歌劇星組「アレクサンダー」(ライブ配信)をみて

午前診を終え、自宅に帰宅してまったりと観劇しました。

ザ・男祭り

父フィリップ2世を暗殺したのはアレクサンダーだというのは有名な史実ですが、ひとつひねった解釈のストーリーでした。星を継ぐもの、礼真琴の代表作が「阿弖流為」であり、天飛華音の代表作はこの「アレクサンダー」になります。

アレクサンダーにはマケドニア時代から多くの友人がいて慕われていました。テーベやアテネは過去の栄光もむなしく、衆愚政治でいまの日本のように腐りきっていました。アテネ民主政治の最後の大物政治家がデモステネス。このデモステネスは、アレクサンダーをはじめマケドニアを嫌いで嫌いで仕方ないという人物。カイロネイアの戦いでは、マケドニアが無難にテーベ・アテネ連合軍を打ち破りました。エジプトで、「世界の王」になるという神託を妄信して、矢は自分には当たらない(上杉謙信かい!ジャンヌダルクかい!)という信念のもと、先頭を切って軍を指揮しました。ところがペルシャの宗教や文化にかぶれてしまい、サマルカンドではペルシャ王としてふるまう宗教儀式を導入し、なかなか終わらない世界征服の遠征に、ひとり、そしてまたひとりと友人が裏切り、アレクサンダーによって見せしめとして処刑されていきました。男同士の恋愛関係にあったヘファイスティオン(稀惺かずと)は、最後までアレクサンダーに付き従っていたようです。

ロードス島傭兵のサーヌ(瑠璃花夏)はアレクサンダーの身代わりとなって、アレクサンダーの創る王国のどこかで生まれ変わるというストーリーでしたが、アレクサンダーがペルシャ女性にのめり込んだのも、サーヌを探し求めるためだったのか(笑)。

後継者を決めることなく、「最強の者がわが帝国を継げ。」とだけ言い残して、風土病で若くして死んだアレクサンダーであったが、アレクサンダーの血を継ぐ者を傀儡として擁立して屈強な将軍たちが争ったディアドコイ戦争は壮絶を極めました。

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