新歌舞伎座「CROSS ROAD~悪魔のヴァイオリニスト・パガニーニ~」(1回目)をみて
午前診を終え、嫁と上六の新歌舞伎座に行ってきました。1階前方やや下手側の良席でした。バンド生演奏だったことを最後に知ってビックリ。
パガニーニ(1782~1840) 悪魔のヴァイオリニスト 相葉祐樹
ジェノヴァ共和国(海洋王国)に生まれる。代表作は、ラ・カンパネラ。天才過ぎたために司教から悪魔のレッテルを張られた。魔女を火刑に処しまくった宗教裁判を彷彿させるシーンがあった。リストやシューベルトから敬意を表された。
*コルシカ島 ジェノヴァ共和国が領有していたが、反乱に手こずりフランスに売却。ちょっと間違えればナポレオンはフランス人ではなくイタリア人になっていた。
*サルジニア島 サヴォイア家(のちのサルジニア王国)がハプスブルク家(神聖ローマ帝国)に対し、シチリア島とサルジニア島を交換した。
テレーザ パガニーニの教育ママ 春野寿美礼
「あんた、悪魔でしょ。」「あの子は負けないわよ。だってわたしの子だもの。」
コスタ パガニーニのヴァイオリン先生 坂元健児
「俺、こんなの教えてねぇぞ。お前、十字路の悪魔から教わったんだろ。」
アーシャ パガニーニの直弟子ロマ 有沙瞳
いきなり花道を突っ走ってくるからビックリ。「どう弾くの、教えて。」
エリザ ナポレオンの妹、トスカーナ大公国 元榮菜摘
「ほんとうの愛にやっとめぐり逢ったの。」
*ジョセフ ナポレオンの兄、ナポリ王国
アルマンド パガニーニの執事 畠中洋
「ほんとうはあなた様の音楽が大好きでした。」
アムドゥスキアス 十字路の悪魔 中川晃教
才能に悩む人間に甘い言葉をかけてくる。音楽の収集家気取りだが、結局は音楽の奴隷に過ぎないことをパガニーニに指摘され逆ギレする。
パガニーニもエリザも十字路の悪魔に魂を売ったが、テレーザは悪魔に宣戦布告、アーシャが悪魔に魂を売りかけたところを正気に戻ったパガニーニが阻止する。悪魔に魂を売ったのはナポレオンだと思う。エリザはナポレオンの駒として政略結婚を強いられた奴隷だわ。エリザの高慢チキなふるまいを観て思ったのが、マリーアントワネットと同じじゃんということ。革命したって権力を持つとみんなこうなる。
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