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2024年1月25日 (木)

NHK大河「光る君へ」をみて3

このドラマの一番面白いクライマックスは、道長と三条天皇のバトルに尽きる。まさにタコ殴り!

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道長がぶっ潰した東宮が二人いて、

定子(ていし)が産んだ、一条天皇の敦康(あつやす)親王。

娍子(せいし)が産んだ、三条天皇の敦明(あつあきら)親王。

三条天皇と妍子(けんし)のあいだに男子が産まれていれば、三条天皇にも正統となる希望が残っていたものを、女子つまり禎子(ていし)内親王だったため、終了。

 妍子が詠める歌

皆人の あかずのみ見る 紅葉葉を

さそひにさそふ 木枯らしの風

こないだ音くりちゃんの公演で、壮一帆さんと踊りまくってた凰稀かなめさん演じる赤染衛門が登場。さっそく、「栄花物語」第13巻ゆふしでを読んでみた。ときは、三条天皇早逝後。

気弱になって出家を望んでいた敦明親王のはなし。冷泉天皇に憑りついていた物の怪が、そんな気弱な気持ちにさせるのですと、道長が対面で物言う。形だけ彰子に了解を取って、後一条天皇(敦成親王)の弟・敦良(あつよし)親王が立太子。敦明親王は小一条院となって出家。

さて院(敦明)の御事、今日明日とののしるは誠にやあらん。堀河の女御(延子)この事によりて、胸塞がりて思し嘆くべし。さて師走にぞ婿どり奉り給ふべき。この頃そのご用意なきにしもあらざりければ、いみじう心殊なり。この御前をば、月頃、御匣殿(みくしげどの)とぞ聞えさせける。御かたち有様、あべい限りおはします。御心様など、いとめでたしとぞ人は申すめる。

延子以外に、突然なんの前触れもなく敦明親王に寛子(道長娘)が入内してきた。美人で性格もすばらしいという評判だ。みくしげどの(御匣殿 )とは、帝のご寵愛を受ける特別な後宮の女性身分だったようだ。左衛門督(顕宗)が用意周到に準備していた結婚お披露目の会にも招かれず、延子(顕光娘)は病床に付し、大臣(顕光)もこのまま死んでしまうかのご様子だった。酩酊を起こされ馬を鞭打って帰宅するさまを女房が見て涙を誘った。

 延子が詠める歌(ほぼ辞世の句)

解くとだに 見えずもあるかな 冬の夜の

かたしく袖に むすぶ氷の

逢ふ事の とどこほりつつ 程ふれば

とくれど解くる けしきだになし

 

顕光の落胆ぶりもひどいものだった。「七日関白」道兼の正妻が顕光の正妻になっていたんですね。

女御(延子)今はただこの嘆きは、わが身のなからんのみぞ絶ゆべきと、御心ひとつに、となしかうなし、いつまで草のとのみ思し乱る。粟田殿(道兼)の北の方は、年頃この殿(顕光)の北の方におはすれば、この頃は上などの聞え給ふ事も、殿は聞き入れ給はず、いみじとのみ物を思したるが、いとあはれになん。

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