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2024年1月 5日 (金)

謎の平安前期

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摂関政治、父親が短命ないし左遷されると息子以下の子孫は出世の道が絶たれるというサバイバルゲーム。藤原氏の立場から天皇系図を詳細にみていくと、時代によって変化はあるものの、一定のルールが存在していた。ミウチという合議制が当時の最高権力だった。

桓武天皇だけが特殊で、平城、嵯峨、淳和の三統迭立を構想していた。薬子の変で頓挫してうまくいかなくなって以来、皇室と、皇室スペアとして宮家を持つシステムに変わった。後継者をぼかすといつでも両統迭立になる危険性を孕んでいた。天皇は自分の実子を皇太子、ひいては天皇に即位させようとし、お付きの藤原氏がミウチにならんとして争う。頑張って即位してみても、ミウチのいない天皇は議会や酒宴に公卿が付いてこなくて(参内しなくて)長続きせずすぐに降ろされる。実子が生まれなければ、次善策で兄弟のこどもに望みをつなぐ。退位してその子を皇太子にする条件付きで、ライバルを一代限りの天皇に期限付きで据える。ところがそのライバルも自分の血を継ぐ天皇を作りたい。自分の目の黒いうちに実子を皇太子にしておきたい。藤原氏にとっては自分の娘を中宮にできさえすれば、どっちが天皇になってもおいしい。戦い、戦い、戦い。ヨーロッパや中国なら王朝交代で全員殺戮して政権を握るのだが(パフォーマンスで、前王朝の娘を王妃にして譲位・正統性を主張だけはしておく)、日本の場合は律儀にルールを死守する。「令外官」小さなご都合ルール解釈変更は行えたにせよ。天皇の母親(国母)が好きな藤原氏を子飼いにして、天皇の後継に多大な影響を与える。90歳まで生きた万年右大臣、藤原実資(ロバート秋山)が歩くルールブックだった。

当初の藤原氏は武芸に秀でていたが(道長も馬上の弓術に長けていた)、藤原氏から虐げられた臣籍降下の平氏や源氏が藤原氏にとってかわっていった。

9784121027832

 

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