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2023年5月20日 (土)

腐ってもローマ

古代ローマ建国精神だった元老院もどきのイタリア&ビザンツが内戦を繰り返しながら世界史の要を握っていました。
十字軍はビザンツ皇帝、ローマ教皇が分裂して起きました。「私を助けてくれたら、貴方をローマに戻してあげよう。」「OK。聴衆よ、ビザンツが危機、諸国の王よ、彼を助けてあげて。ついでにイェルサレムを獲得できたらいいけど、これは私のささやかな希望。」免罪符はもっと後の話。
イタリア商人が諸国の王に金を貸す。十字軍が失敗に終わったら、だれが悪いんやと戦犯告発騒ぎ。イケメン仏フィリップ4世は、大金持ちのテンプル騎士団をぶっつぶす。諸国の王は借金を返さない。困ったイタリア商人がバルト海交易と地中海交易を仲介する独占権を借金代わりに獲得。大いに儲けた。俺こそフランス王だと殴り込むイングランド王。英仏百年戦争やらイタリア内戦でイタリア商人没落。クリミア半島のジェノヴァ商人が経営するカッファ基地にモンゴル来襲。城壁が分厚く陥落しないことに業を煮やし、モンゴル陣営で発生したペスト死体を投石器でカッファ城に投げ込む。必死でペスト死体を黒海に捨てるジェノヴァ商人。これがペスト流行の発端。
1000年、世が滅ぶと信じられたのが滅ばず、修道院がキリスト教原点回帰運動をはじめ、その祈りの活動の一環が、狼が出て怖かった森林を伐採し畑を開墾することでした。一途に思い込んでしまった真面目人間は凄い!!乞食も食糧を得る術があったようで、社会福祉も存在していました。
気候も暖かくなり人口が増え、農村と都市を分離していた森林が消え、農民が都市に流入。初めのころは都市に受け入れられたのが、徐々に身分階層が発生し、新興移住者が差別を受けました。
「お前、金融業やってたら地獄行くぞ。」と言われたイタリア銀行家。ローマ教会に寄付したら天国に行けると言われ、芸術を収集して、芸術家を保護して、ルネッサンス!!なぜか裸体の絵や彫刻が教会に陳列。ドイツのヌード画家クラーナハが大人気。「汝、姦淫するなかれ。」新約聖書では姦淫の目で見るだけでアウトのはず。告解せねばならない。

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