« 宝塚歌劇花組「うたかたの恋」「Enchantement」(2回目)をみて | トップページ | 海洋帝国 »

2023年1月11日 (水)

台湾の歴史と東アジア海洋貿易

台湾国民構成

1 閩南人 福建省南部出身の海の民(閩越)と漢人との混血

2 客家人 福建省出身の山の民(山越)・広東省出身の山の民(蛮)と漢人との混血

3 外省人 蒋介石が連れてきた国民党漢人

4 原住民17族

 

伊藤博文と李鴻章の下関条約交渉で大清帝国が証言している。

「日本は、占領していない東台湾まで割譲を要求するのか?」

「中国だって、ロシアが占領してもいない東シベリアをロシアに割譲してあげたじゃん。」

東台湾 化外の地なので清王朝は関知しない。野蛮な土人のゲリラ戦で清王朝ですら朝貢を強制できず諦めていた。

西台湾 中国固有の領土

中国にとって、化外の地(固有の領土ではない地)は、東シベリア(外満洲・黒龍江)と東台湾である。

 

漢人のものは漢人のもの

満洲人のものは漢人のもの

台湾人のものは漢人のもの

こんな論理がまかり通るわけがない。

 

ローマと中国を結ぶ交易は、シルクロードを通してではなく大部分、海の道を通して行われ、古くから閩南(びんなん)が海洋貿易を担当してきた。鄭和をジャワ・インド・ホルムズに派遣した明の永楽帝を除いて、歴代中国王朝は海洋貿易への関心が薄かった。NHKがシルクロードに脚光をわざと浴びせたのは、「一帯一路」政策のプロパガンダによる。

 

呉の諸葛恪、蜀の諸葛亮は、兵力不足を補うために未開の土人狩りをおこなっている。五代十国時代の閩(びん)のとき、やっと福州港を開発し始める。海洋貿易の利益を南唐が奪い取って酒池肉林。元フビライのとき、南宋から福州、泉州、広州を奪う。泉州は浅瀬なので大型船が接岸できない。

|

« 宝塚歌劇花組「うたかたの恋」「Enchantement」(2回目)をみて | トップページ | 海洋帝国 »