漢文受験参考書の変遷
戦前からの名著が復刊されるとのこと、おめでたい。西田さんは旧制三高の名物教授だった。学制改革で早稲田が囲い込んだ。戦後、官立(国立)の有名教授をどんどん私立の早稲田と慶応が雇い入れてレベルが急激にアップした。石原裕次郎と加山雄三が銀幕で闊歩したように、戦後は国立の凋落と早慶の天下に変わった。
わたしの世代はZ会の二畳庵主人と代ゼミの多久さんにお世話になった。ポルノ漢文和訳問題の漢字一字に賭ける情熱は凄まじく、漢和辞書をひきまくった。二畳庵主人の採点は冷静沈着でむっちゃ厳しかった。おかげで旧字体も覚えることができた。東大二次国語は2番の自由作文と、4番の漢文が得点源だった。
欧文社 「漢文解釈の綜合整理」
西田太一郎 「漢文の語法」
日栄社 「漢文要綱」
田内高次 「公式と文法の詳解漢文」
前野直彬 「精講漢文」
江連隆 「チャート式基礎からの漢文」
勝山正躬 「試験に出る古文・漢文」
二畳庵主人 「漢文法基礎」、Z会F科のポルノ漢文通信添削
多久弘一 「多久の漢文公式」
宮下典男 「宮下の漢文ホットバイブル」
田中雄二 「漢文早覚え速答法」
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