ケトン代謝
人生におけるターニングポイントが2回ある。それは出生時と心不全進行時。そのとき糖代謝と脂肪酸代謝が入れ替わり、ストレス反応としてケトン体がたくさん産生される。人が生まれ高濃度酸素に晒られると、ミトコンドリアがROS(reactive oxygen species)を産生し、心筋細胞分裂を阻止することはわかっている。心筋に限らず幹細胞(stem cell)産生も抑制されることもわかっている。出生自体が心臓にdamageを与えているのだ。逆に心不全時のケトン体が果たす役割はいま盛んに研究されている。
ケトン体産生臓器(HMGCS2, BDH1) 肝臓、腎臓
ケトン体分解臓器(SCOT, BDH1) 心臓、脳
心筋肥大、心不全、不整脈でいつもとtime courseが違うときは、治療薬があるアミロイドーシスやファブリー病を疑って精査することが必要。
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