宝塚歌劇花組「巡礼の年」シナリオについて
午前診を終え、嫁と花組公演についてダメ出し、語り合いました。
解脱者ショパン
ショパンはリスト以上に悩めるピアニストだったはず。革命に揺れ混迷を極めるポーランドに残してきた恋人や家族を思って、遠き土地で悩んでいたはずというのが嫁の言い分。たしかに深く深く悩みぬかないと、人々に共感を生む名曲も生まれんわな。いったい、いつの間にやらリストを諭す解脱者になっていたのか。ショパンの「革命のエチュード」が示すように、真っ先に自ら市民革命に身を投じたのもショパンだった。死に際に流れる「別れの曲」はよかった。
主人公リストの曲が少なすぎ。超絶技巧練習曲は難しいので、
名曲フジコ・ヘミング「ラ・カンパネラ」
を舞台上で弾くべきだったと嫁は申しておりました。演じる花組生たち、とくに教会を新しきパトロンとした音楽学校の子役たちはすばらしかったです。
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