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2022年4月13日 (水)

中世史講義

経済基盤軍事力調略と大衆操作のための手段としての宗教といった総合的観点から、わかりやすい通史となっている。お勧め本。

このシリーズに古代史講義があるが、藤原不比等による倭国史改ざんにより、つじつまの合わないものになっている。ただの兄弟喧嘩で日本全土を巻き込んだ壬申の乱が、白村江の戦いで疲労困憊のなか起きるわけがあるまい。大唐帝国に反旗を翻し独立を宣言した菩薩皇帝がしらす倭国と、大唐帝国の羈縻政策化を善しとした大王がしらす日本国の一大決戦であった。九州倭国に点在していた倭国水軍の残党と、桓武以来、東の京から派遣されてきた暴力国司の闘いを描かずして真の古代史とは言えまい。奈良・平安・鎌倉・南北朝時代、京の敗者がなぜ次々と九州に向かったのか?そこには古代から日本国に滅ぼされた倭国水軍の残党が、京に不満を抱きながら暮らしている拠点が点在していたからである。残党が衰退するにつれ、倭国時代の宝物が、次々と北九州の廃寺から奈良諸寺や京都諸寺に遷された。菅原道真は、京の痛いところを突いたに違いない。

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