ヴァイキング商人、ドイツ商人、海賊ヴィタリエン兄弟
ヴァイキングは海賊、侵略以外、商業活動にも勤しんでいた。方解石「太陽の石」を羅針盤として使用した。やがて中国製羅針盤にとってかわられる。
輸入品 銀・絹織物
輸出品 奴隷・毛皮・海獣牙
デンマーク王
ハーラル
スヴェン
クヌート
9世紀、ユダヤ系フリースラント人が、デンマーク・フランク交易を仲介した。デナリウス銀貨が用いられたが、次第に悪化鋳造された。
12世紀、ドイツ系ハンザ同盟がバルト海に進出。ケルン、リューベックを拠点とした。イングランド良貨であるスターリング銀貨が用いられた。
ノヴゴロド(モスクワ)、ロンドン、ブルッヘ(ベルギー)、ベルゲン(ノルウェー)にハンザ商館が置かれた。
ノヴゴロド 毛皮・蜜蠟 ⇔ ハンザ 毛織物・銀
イングランド 羊毛・毛織物 ⇔ ハンザ 木材・穀物
フランドル 毛織物 ⇔ ハンザ 羊毛・穀物
ノルウェー 干しタラ・塩漬けニシン ⇔ ハンザ 穀物
1242年、氷上の戦い(チュド湖の戦い)
ノヴゴロド公国(勝利) vs ドイツ騎士団(敗北)
ルーシ(現ロシア人)とプロイセン(現ドイツ人)の国境線が定まった。
13世紀、年市の開催。両替商は、ユダヤ商人、カオール商人(南仏)、ロンバルディア商人(北伊)が担当。
14世紀、ハンザ同盟が鋳造したヴィッテン銀貨が用いられた。
1410年、タンネンベルクの戦い
ドイツ騎士団(大敗北) vs ポーランド・リトアニア王国(大勝利)
ウィクリフやフスを異端審問するために1414年に開かれたコンスタンツ公会議で、ポーランドがタタールやスラヴなど異教徒と親交していると宣伝し、なんとかドイツ騎士団は滅亡を免れた。
15世紀、ノヴゴロド商館は廃れ、ノヴゴロド商人が逆にハンザ都市に赴くように変わった。ブルッヘは河口・水路の沈泥が原因で衰退した。
ポメルン公国 ポメラニアン犬の発祥地
三十年戦争のどさくさで、スウェーデンのグスタフ・アドルフが、ポーランド王領プロイセンから一部掠奪。1648年ウェストファリア条約で、ブランデンブルク辺境伯とスウェーデンに分割統治を受ける。
メクレンブルク公国
スラヴ系ヴェンド人が建国。貧乏のため海賊行為で生き、傭兵としてヴィタリエン兄弟を用いた。
ドイツ騎士団領
琥珀を独占販売。ロザリオの材料になった。
ノブゴロド公国
蜜蠟を独占販売。教会ろうそくの材料になった。
フッガー銀行
チロル銀とアルマデン水銀を独占採掘。
ポルトガル王国
インド香辛料を独占販売。
大航海時代、ハンザ同盟は閉鎖的性質ゆえに衰退。ハンブルクは外来商人を積極的に受け入れ、アムステルダム商人と交易。残りのハンザ商人もフランス領カリブ海貿易、スペイン領南米貿易など乗っかってしたたかに生き延びた。フランクフルトからユダヤ人ロス・チャイルドを輩出した。
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