日活(1961)「あいつと私」をみて
大学生同士の恋愛について描いた映画だが、セクハラ発言の連続で、性関連用語がズバリ放送禁止用語なので、到底テレビには流せない。女性が男性に犯されることを、spoilと表現していた。男女共学がはじまって10年余り、まだまだ男尊女卑の風潮が残るなか、石原裕次郎の家庭は時代を先駆けていた。
田園調布に住まうセレブ、仕事バリバリの奥様にひも付き旦那という家庭育ちの三郎(石原裕次郎)、女だらけの家庭育ちのけい子(芦川いづみ)が、大学講義で喧嘩したのをきっかけに恋愛感情が深まっていく。国会議事堂では安保反対デモの嵐。同級生が「ポリ公」に殴られて怪我をする。みんながやってるから、むしゃくしゃするからデモに参加するといった風潮を見事に描いていた。日米安保がなければ、北海道はソ連に盗られていたし、今頃、日本は中国に同化されていただろう。
けい子(芦川いづみ)の妹・ゆみ子(吉永小百合)は男女関係に興味津々。サユリのデビュー作品であった。
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