宝塚歌劇宙組新人公演「異人たちのルネサンス」をみて
フィレンツェ共和国のロレンツォ・デ・メディチが、弟ジュリアーノ・デ・メディチの嫁をミラノ公国の王女に勝手に決めたころから、ロレンツォ暗殺事件に発展する。ミラノ公国の領土の一部を持参金代わりにするというセリフがあったので、もしこの婚姻が成立してしまうと、隣国に住むローマ教皇にとってフィレンツェ共和国がますます脅威となる。フィレンツェ共和国の政敵フランシスコ・パッツィは、ローマ教皇におもねってロレンツォの代わりに自分が盟主になろうとし、グイド司教はフランシスコ・パッツィを利用して自らがローマ教皇に出世しようとした。
レオナルド 瑠風輝
カテリーナ 夢白あや
ロレンツォ なつ颯都
ジュリアーノ 優希しおん
グイド司教 若翔りつ
フランチェスコ・パッツィ 穂稀せり
サライ 花宮沙羅
ベリーダンサー 水音志保、湖々さくら
ベリーシンガー 希峰かなた
終演ご挨拶 遥羽らら
欲しいものはなんでも手に入れる、人を人と思わないトスカーナ公国盟主ロレンツォ・デ・メディチ。同じ銀行家の政敵フランチェスコ・パッツィがロレンツォ暗殺を謀り、グイド司教が援助する。
とても美しい修道女カテリーナ、心の奥底に修道院を出て、小鳥のように自由に生きることを望んでいた。美女を収集し自分好みの人形としてロレンツォはグイド司教からカテリーナを手に入れる。常に兄の影を踏んで悔しい思いばかりしてきたジュリアーノ・デ・メディチはなんとかしてカテリーナを手に入れたいと望んでおり、フランシスコが酒場でジュリアーノに接近し、スリ師サライを利用してカテリーナを餌にして兄弟ともども殺そうと企んだ。
しかしカテリーナが本当に恋していたのは幼いころに出会ったレオナルドであった。レオナルドもカテリーナをロレンツォから奪い取り駆け落ちしようと図る。しかしスリ師サライの裏切りで失敗、ロレンツォとフランシスコの殺し合いの現場に向かう。そこにはカテリーナ、グイド司教も居て、グイド司教がジュリアーノ不利とみて殺す。ロレンツォにレオナルドを殺すよう誘うが、ロレンツォはその誘いに乗らず、グイド司教とフランシスコ相手に恋敵レオナルドと停戦共闘する。もみあいになったとき カテリーナは殺され、ロレンツォが難を逃れる。レオナルドは、カテリーナをモデルにした「モナリザ」をロレンツォに与えて去る。モナリザの微笑は、恋を知っているから。
103期なつ颯都(なつはやと)くん、渋い役なのだが、オーシャンズ11で退団したのか。悪役の99期若翔りつ君にも注目していこう。
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