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2021年7月19日 (月)

中国の社会構造

党が五権分立を統制する。中国には独自の民主化というシステムが働いており、大多数の人民はそのシステムに満足して暮らしている。

1 立法・行政 (全人代・国務院)

2 司法 (最高人民法院・最高人民検察院)

3 媒体 (新華社通信・CCTVなど)

4 軍 (中国人民解放軍)

5 紀律・監察 (国家監察委員会)

尖閣紛争問題は、日本政府官僚が党や中国政府官僚にではなく、日本自衛隊の責任者(←憲法9条下でこんなポストが日本に存在するのか?)と紅軍の責任者とが胆力で個別交渉すべき。

序列が中央から地方に至るまで決まっていて、各組織に結成された党組織の序列によって、組織全体の序列、つまり収入が決まる。党組織メンバーの推薦と採用試験が存在する。入党しないと途中までしか出世できないが、誰もが好き勝手に党員になれない。各レベルの党組織メンバーの役職がスライドして、経験を積めるようになっている。いろんな業界の裏を見られてマネージャー育成にはいいかもね。たださすがに軍はちょっと特殊で、軍から民間組織へのスライドには試験がある。

中国から見た香港問題 「ふだんいいめをしている金持ちが、同じ中国人なのに、またお上に対して文句を言っている。党のメンツを保つことが最優先で、国益のためにはやりたくないが、香港はつぶすしかない。」

中国から見たコロナ問題 「中国疾病予防抑制センターがSARSで起こしかけたヘマを金で解決、けっこうおいしい組織になっていたが、その後、健康診断や環境試験で汚職をやらかしたために政府が資金を絶った。金の切れ目が縁の切れ目、有能な人材が辞めてしまったところへコロナ騒ぎが起こってしまい、初動対策が遅れてしまった。」

党に責任が及ばないように、まず現場責任の党員が身代わり処分される。

党のエリート官僚がタッグを組まれたあとからは素晴らしい動きで、タッグチームの外に置かれた医療組織に対する上から下への一方的命令がよく行き届き、仮の隔離病棟建設もスムーズで、マスコミの情報統制や国際的プロパガンダも同時に進行していった。

中国は古代から見せしめ法。万民に平等な法は存在しない。人治、紀律治、法治のスペクトルのどこかに属する。

なにか組織がへまを起こし、それが民衆や外国にばれた場合、党員は党幹部の忖度を受けた紀律で裁かれ、非党員は法で裁かれる。党のメンツがつぶれることは最大の罪で死罪もあり得るし、そうでなければ一時的に無罪放免もある。法の執行は安価で、紀律の執行は賄賂金と時間がかかる。党員の序列は隅々まで決まっており、党内権力者を紀律によって罪をかぶせ「落馬(=失脚)」させることもでき、政敵を追い落としたり、紀律によって、多くなりすぎた権力者の人数調整ができる。

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