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2020年9月26日 (土)

花組トップ娘役小括

1984年、私の大学生初観劇でみた若葉ひろみから2000年くらいに至るまで、あのすばらしかった花組になにが起きたのか、ゆっくりと調べてきたが、劇団の体質には閉口する。劇団がトップ娘役を決め打ちしていたようだ。頑張っても評価されず出番が圧倒的に多いトップになれないのなら辞めていくしかない。実力のないトップを支える駒になるのも短い花の命を散らすには納得いかない。1991年、無謀な若返りをはかってしまい、花組を支えてきた実力ある熟練スターが次々と退団したり、千紘れいかや彩乃かなみや白華れみといった有望株が他へ組替えさせられたりで、残る主力は77期以降の若手新人だけ。楽屋での私服隠しなど、けったいなおふざけが流行っていたようだし、下級生にもそれなりに各公演でストレスがかかっていたのだろうと推測する。

64期 秋篠美帆 (若葉ひろみのケガで期間限定の抜擢)

64期 ひびき美都

67期 水原環

69期 神奈美帆

74期 白城あやか or 森奈みはる

このあとはオハナ(花總まり)が星組でトラブり、雪組へ急な組替えからのトップ就任で、純名里沙をはじめ、ドミノ倒しでみなさんが振り回された。花組が宝塚歌劇をリードする立場であり続けるためには、歌もダンスも申し分なくできるのが当然で、そのうえで小娘から貴婦人まで幅広い人生経験が身に付いていなければならない。

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