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2020年9月 2日 (水)

宝塚歌劇雪組「炎のボレロ」「Music Revolution! New Spirit」をみて

午前診を終え、梅田芸術劇場に行ってきました。一言で言えば、咲の咲による咲のための公演だという感想です。1階上手側に座りました。

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うつ病の仮病を使うカテリーナが、オペラを急に歌いながらブラッスール公爵の面前から去るシーンがあるのですが、潤花ちゃん、お上手でしたよ。雪組の潤花ちゃん、これが最後かと思うと寂しいですが、宙組トップ娘役になるのでしょうから、笑顔で送り出してあげたい気持ちです。ルックス、プロポーション、ダンス、芝居はまったく申し分ありません。宙組次期トップは芹香ちんというミスターパーフェクトなのだから、少々の歌のハンディは芹香ちんが独唱で十分カバーしてくれるはず。苦手分野は芹香ちんに甘えればいいんじゃないかな。そういうところもないと、宝塚娘役はかわいくない。

注目の悪役、久城あす君のお髭の演技はよかったです。妹ちゃんらしい人の良さがにじみ出ているので、元雪組の箙かおるさん、元花組の橘沙恵さんといった悪役名優には到底及ばないまでも、セリフ回し、よかったですよ。

モニカ(彩みちる)がジェラール(朝美絢)にどこまでもすがっていくシーン。女にすがられて冷たい横目の視線を投げかけるのだが、愛するゆえに「しかたねぇな。」と目の奥が優しさで溢れるあーさの十八番が上手側舞台袖にはけるとき、何度もかましてくれて、あーさの色気を堪能しました。

ナタリー(笙乃茅桜)とボニータ(白峰ゆり)は鼻が高く外人のようなお顔の作りなので、目立って綺麗でした。105期首席の神戸海星女子の星・音彩唯ちゃんの子役の声がかわいらしくて目立ちました。噂は聞いてましたが、はじめて声を聴きました。

ショーのダンスは、彩風咲奈、朝美絢、縣千と、不動のトリオが引っ張っていく形。どれも安寿ミラさんが振り付けただけあってカッコよかったです。時々潤花ちゃんが寂しそうな表情をしているのが少し気になりましたが、持ち前の明るさでがんばってほしい。

だいもんが居なくなっても、このメンバーで歌はいきますよ的な場面がありました。

久城あす、叶ゆうり、ゆめ真音。ゆめ君は歌がすごい上手なことはわかってます。

有栖妃華、琴峰紗あら。アリスちゃんは、ロケット・リードダンサーもエトワールも勤め上げていて大活躍でした。

ほかのブログで出てますように、咲のダンス相手が潤花ちゃん独占ではなくなり、むしろ彩みちるちゃん優位のトライアングルに変わっており、みちるちゃん、次の雪組トップ?と思わせられました。

特筆すべきは、あーさ(朝美絢)と希良々うみちゃんのデュエットダンス。うみちゃんの活躍に今後も注目します。

未来のミスターパーフェクトになるはずのあがちん(縣千)と笙乃茅桜ちゃんのデュエットダンスもすばらしかった。ザ・プロフェッショナルの香りが漂ってました。

潤花ちゃんのドレス、場面ごとに変わっており、フランス風、メキシコ風、スペイン風など、めっちゃ刺繍が綺麗なのでオペラグラスでしっかり確認しました。

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