ヒロインには6つのパターンがある。
1 失恋なんかめげずに、愛する人を求めゲットするまでがんばる。
2 常にひとりの男性しか愛せない。わたしの愛をわかってほしい。小さな誤解はあったけれどもすぐに間違いに気づいたわ。いちずの恋が実ってハッピーエンド。
3 一度はあの方をふってしまったけれども誤解だった。自分の本心はあの男性を愛していることがやっとわかったのだけれども、あの方はもう私を愛してくれない。あきらめようとしてもあきらめきれない。明日は明日の風が吹く。すれ違いの恋。
4 貞操は守らなくてはいけないとわかっているけども、この男性もあの男性も素敵。わたしってどうしたんだろう、今日の私、なんだか変だわ。ついに二人の男性が喧嘩を始めてしまった。よろめきの恋。
5 あの方を恋してもう少しで結ばれるはずだったのに。あの方が死んでしまった、あるいは遠くへ去ってしまった。涙が出ちゃうけど、今もとっても愛している。純愛にして悲恋。
6 私というものがありながら、あいつはどこかへ行ってしまった。今となっては憎くて憎くて仕方がない、とことん恨んでやる。でもそんな恨みの日々にも疲れてしまった。ふと吐息を漏らすときもある、女の子だもん、片思い失恋。
第1幕プロローグ、麻路さきと星奈優里のデュエットダンスがエロくて美しい。
避暑地に建つホテル・カシミールの最後の舞踏会で、マハラジャ娘カマラ(星奈優里)とクシャトリアですらないヴァイシャ騎兵大尉ラッチマン(麻路さき)が踊る。舞踏会娘役のガヤ4人組、朝峰ひかり、彰乃早紀、鷺草かおる、しのぶ紫がいいね。カマラの叔父クリスナ(絵麻緒ゆう)は寛大であったが、カマラの叔母アルマ(朋舞花)が身分差結婚に反対。カマラの祖母インディラ(立ともみ)も加勢して、「カマラの祖父チャンドラ(夏美よう)がパリからハイデラバード自宅屋敷に帰ってくる。」「これは恋ではなくゲームだ。」「貴女の目は私を愛する目だ。」「私の目は貴方の軍服を愛していただけ。」「貴方の魅力は低身分にしてはよくできているという意味だ。」「人は分相応の生き方をすることが幸せだ。」と心にもない冷徹な言葉を言い放ち、ラッチマンとカマラの仲が裂かれた。その直後に、私設憲兵隊ジャスビル(英真なおき)とパタナック(にしき愛)が、世界的詐欺師で指名手配中のラジエンドラが騎兵大尉に扮装してカシミールに滞在中でラッチマンに容疑がかかっていると報告する。直ちにラッチマンを呼び戻し問いただすと、ラジエンドラだと自白する。マスコミでスキャンダル記事にならぬよう、ラッチマンが静かに逃げることと、カマラと一夜を過ごすことを交換条件として成立する。
ターバンを脱ぎ捨てて始まるサリーを巡るデュエットダンスが美しい。ラジオン(彩輝直)・ビーナ(妃里梨江)カップルと、歌手の美椰エリカ、白鳥ゆりえ、秋園美緒3人組が場の緊張をほぐしてくれた。一夜を明かしたラッチマンがヴァイシャの祭りにカマラを誘うが、見失ってしまう。カマラはハイデラバードに帰宅していた。
カマラの妹リタ(羽純るい)が、フランス人との混血児ペペル(稔幸)との結婚の許しをチャンドラ(夏美よう)にねだる。チャンドラはリタに加え、偶然出会った知り合いのラッチマンを自宅に連れてくる。
うぶなリタ、ペルルの罠にはまっていく。逢引の場に、ラッチマンが現れる。ペペル「俺が愛しているのはリタではなく、金と宝石だけよ。」7年前にチャンドラに奪われたカネを取り戻すためにリタに近づいたと開き直る。カマラの面前でラッチマンが、ペペルこそ真のラジエンドラだと告げる。ふたりのラジエンドラ、本物はどっちか?暗転。
第2幕プロローグ。7年前のパリのお話。星組公演「ベルリン、わが愛」でジョセフィンベイカー(夏樹れい)が歌っていた歌を彩輝直が歌い踊る。
ラッチマンとその父ハリラム(千秋慎)の会話。ベンガルのマハラジャだったが、しきたりが窮屈で金だけもらってパリに出てきたと明かされる。ペペルとジャン(朝宮真由)とピエール(音羽椋)に追われたチャンドラと、ハリラム・ラッチマン親子が遭遇する。チャンドラのパリ屋敷と、ペペルのダイヤモンドを交換したのだが、屋敷は売却不能になっているし、ダイヤは偽物だった。「俺たちのラジエンドラ様。」会話で、ペペルがラジエンドラであることが明かされる。ラッチマンは自分の命、ペペル(ラジエンドラ)はチャンドラの屋敷譲渡証書を賭けてサイコロ博打を打つ。
ラッチマンがペペルのサイコロを受け取り、ダンスを踊る。ルネ(久城彬)がラッチマンを応援する。イカサマダイスにすり替えたラッチマンが勝ち、屋敷譲渡証書を召し取る。
励まし合うカマラとリタ。ラッチマン、カマラとの恋を思い切ろうとする。すれ違いの恋。ペペルを逮捕して軍に辞表を出し弟に後を継がせて自由の身になったラッチマンがカマラに別れを告げるために再会。「ラッチマン、いやー。」
数年後のパリ。ラッチマンを探してさまよい歩くカマラ。
秋園美緒(エトワール)
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