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2019年12月20日 (金)

ルネサンスエネルギー

ノルマン・ヴァイキングがイングランド支配に飽き足らず、地中海に建国したシチリア共和国がおもしろい。ヘレニズム文化の粋を集めたエジプトのアレキサンドリアをイスラムが征服し、バクダッドやサマルカンドに叡智を持って帰る。その一部が植民化したシチリア共和国に流れ込む。あまりに高度なレベルに驚いたノルマン人・フランク人がラテン語に翻訳する。活版印刷がまだない故、手書きの翻訳本をヴェネツィア商人がフィレンツェ共和国のメディチ家に売り込み、今度はメディチ家がエロっぽいルネサンス文明をローマ共和国などイタリア各国に売り出し、一気にヨーロッパに広がった。貿易品や書物や絵だけではなく、十字軍など兵隊を船に積んで、ヴェネツィア海軍は繁栄を極めた。そこにイスラム勢力が待ったをかける。

周囲には、神聖ローマ帝国、ビザンツ帝国、オスマン帝国がある。誇り高き神聖ローマ帝国はローマ教皇と連携よろしく、カトリックの守護者を自負している。フランク王国は、ローマ教皇分裂を契機に始まった十字軍や騎士団で疲労困憊した上に、百年戦争中で、イングランドとの戦争に明け暮れ、それどころではない。イベリア半島はレコンキスタ前で、まだイスラムの支配下にあって、スペインもポルトガルも小国だ。ローマ教皇の目が届かないことをいいことに、異端のカタリ派が頼りないスラブ・ブルガリア王国を経由してイベリア半島に亡命して根を張る。ローマ帝国の後継者を自負する千年王国・ビザンツ帝国はいまやゲルマンの物笑いの種になってしまっている。モンゴル帝国の東ヨーロッパ一撃のあと、後ろからチンギスカン後継者を自負するティムール帝国がトルコ人、イラン人、アラブ人を一緒くたに中東全域を飲み込まんとしている。ティムールに出鼻をくじかれたオスマン帝国が息を吹き返し、ヨーロッパ全土征服をもくろんでいる。バルカン半島には多数のスラブ人が建国できずにうじゃうじゃと漂流している。ヴァイキングがはびこるバルト海に対抗し、誇り高き陸の王者・ポーランド王国がスラブ人支配をもくろんでいる。黒海にはモンゴル人にムチ打たれてきたロシア帝国が、コサック騎兵と連携よろしく南下を企んでいる。

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