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2019年12月13日 (金)

瀬織津姫、またの名を祓戸大神

福永晋三先生の解説が腑に落ちました。

https://www.youtube.com/watch?v=dmDtui1Klg8

古事記最初に登場する神様が、天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)。その実態は、筑豊の英彦山(=日子山、ひこさん)に祭られている神様であって、瀬織津姫(せおりつひめ)とも呼ばれていて、絹織物の技術を伝えた女性でした。幸せ=仕合わせ。縦の糸(男)と横の糸(女)が重なり合って、寒さに凍える誰かを暖め、傷ついている誰かを癒すことができるのです。瀬織津姫は、祓戸大神(はらえどのおおかみ)とも呼ばれ、水神、龍神として信仰され、日本全国神社の祝詞(のりと)にしか登場してこない謎の神様でした。

シルクロードの月氏(がっし)から渡来した天忍穂耳尊(あめのおしほみみのみこと)が、沖ノ島の多紀理比売(たぎりひめ)を連れて、来倭。英彦山の地主だった大物主が、英彦山を譲りました。水神、龍神である多紀理比売が金光(こんこう)七年(576)に許斐山(このみやま)に移され、水がこんこんと湧く自然池に天智天皇が漏刻(天文台と水時計)を築いたようです。

大物主は多紀理比売を娶って三輪山(香春岳・倭三山)に移り住み、インドから渡来した医療・土木技術をもつ少名毘古那(すくなひこな)とともに、国造りをしました。その後、少名毘古那は朝鮮半島に帰国しました。大物主の子孫はインドヨガに基づく修験道をきわめた天狗(八咫烏)として崇められましたが、崇神天皇のころ、いい加減な扱いをしたので大物主の神をしっかり祭ったら疫病がおさまったと記紀にあります。天狗は、鷹の羽(鷹羽=田川)奇数枚で作られた団扇を持っています。

八咫烏は、古くは八岐大蛇(ヤマタノオロチ)、蛇神として崇められており、スサノオがこの一族を征伐して天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)=草薙剣(くさなぎのつるぎ)という鉄剣を奪いましたが、のちに天照大神によってスサノオが討ち取られ、洞窟の中で火あぶりの刑に処せられました。スサノオの一族が島根県出雲に逃亡しました。狗奴国出身の神武天皇が天照大神一族を討ち取り、同じく狗奴国出身の景行天皇が神武血統の日本武尊(やまとたけるのみこと)を攻撃しましたが、日本武尊が死守。神功皇后が神武の子孫を討伐し、天王山・帝階で即位。武内宿禰が大宰府に倭国本朝を建国。越の継体天皇が北九州に侵略しましたが、倭国東朝の支配に留まり、のちに家臣団の長・蘇我氏に牛耳られる。

天武天皇が英彦山の歴史を改ざんして、鷹羽を田川に改名しました。日本書紀に書かれてあるとおり、天武天皇、そりゃ神様に祟られて死にますわな。

星組バウ公演「龍の宮物語」の玉姫(有沙瞳)は、多紀理比売(たぎりひめ)とダブって見えます。みほちゃんは、演技に神がかり的な迫力があり、京都祇園八坂神社の逍遥がお好きだと耳にしていますが、ひょっとして前世は倭国の神官か巫女か斎宮だったのかな。

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