大和を「やまと」と読む理由
邪馬台国は「やまたいこく」ではなく、「やまとこく」と読みます。台与を「とよ」と読みますね。
「やまと」にこだわる理由は、三種の神器をもつ正統な国を指し示していたから。
邪馬台国が発展して、倭国「わこく、いこく」と中国から呼ばれるようになると、嫉妬深い後進国、狗奴国は、大倭国=俀国「たいわこく、たいこく」と中国から区別して呼ばれました。狗奴国こそ、邪馬台国より偉大な「やまとこく」だと言いたかったわけです。
倭国は、倭王自ら道徳を遵守する律令政治がおこなわれ、上宮法皇のころ、阿弥陀如来日輪のもとに生きる国、すなわち日本国「にほんこく」の誕生です。
大倭国(またの名を大和朝廷)に厩戸皇子が生まれ、十七条憲法で「和」の精神が大和朝廷の国是になると、卑称「倭」をやめ、「和」と名乗ります。大を付けたままにして大和国「やまとこく」の誕生です。
白村江の戦いと壬申の乱を経て、奈良の地に倭国と俀国(大倭国)の統一国家が生まれると、評制の「大和国」から郡制の「日本国」と一新されました。
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