リベラルアーツのすすめ
なかなかの名著を今日は紹介したい。
![]() 本物の知性を磨く 社会人のリベラルアーツ [ 麻生川静男 ] リベラルとは奴隷から解放されるということ。なぜ奴隷身分から解放される必要があるのか、奴隷身分から解放されるにはどうしたらいいかをわかりやすく書いている。 この本は2つの読者を念頭に書かれているとはしがきにある。一つは奴隷身分から解放されて、人生を実りあるものに変えたいと望む人たち。 そしてもう一つは世界を相手にするビジネスマン。欧米人、中国人、韓国人といっても、実はなにも知らない。覆面をした面接者をあたかも雇用しているようなものだと筆者は説く。武士道は日本だけのものではない。中国にも欧米にもいることを忘れてはならない。これは日本人が抱いている一番大きな誤解であると筆者は説く。世界の主要文化の底には古典の歴史があり、古典の歴史を学ぶにはラテン語とギリシャ語、そして漢文を学ばなくてはならない。現代人はなんびとも歴史の束縛から逃れられないと説く。英語だけでは身を守る武器としては足らないのである。ドイツ語、フランス語、ロシア語、中国語など主要言語をまずは学ばなくてはならないと、さらに筆者は説く。 通読したわたしの読後感想はただ一つ。これって言い換えれば旧制高等学校の復活にほかならない。GHQは見事に戦後日本元気の素を破壊していたのだな。大唐帝国軍が白村江の敗戦後、徹底的に倭京を破壊したように。 |
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