「孫子兵法大伝」をみて
武田信玄が実質上、第4回川中島の戦いで上杉謙信に負けたのは、信玄が孫子の兵法を鵜吞みにしていたからである。兵法は13篇ではなく、実際は82篇あったのを、孫武が悪用を恐れて焼き捨てたそうだ。
この大河ドラマが説く。
漪羅(いら)の医術も、孫武の兵法も、ともに平和を望みながら叶えられない未完成品だ。結局、平和が訪れるか否かは術を使う者次第であって、天下統一だのグローバリズムだのピラミッド式中華思想だのを抱く為政者が用いれば、みんなが不幸になる。
なぜか?
自分の正義を疑ってみることをしないから。
恨みや呪いからくる敵愾心によって悪政に陥るから。
側近を粛清することで、悪政を戒めることが誰にもできなくなるからだ。
ファシズム国家、中華人民共和国自身が刮目して見るべき大河ドラマであろう。
漪羅(いら)、猗獩(いわい)=筑紫君磐井、ともによく似た名前だ。アジア平和の手本は倭国にある。
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