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2016年5月 4日 (水)

林修の今でしょ!講座をみて

江戸庶民の暮らしを磯田道史先生が解説するというので、昨夜見ました。

小判改鋳(悪鋳)で江戸時代がインフレに陥っていると言われていましたが、ぜひ上念氏の本を読んでほしい。

経済で読み解く明治維新

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著者:上念司
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江戸時代はデフレに陥っていました。悪呼ばわりされている小判改鋳が実はリフレ政策であって善政だったというのですから、歴史学者もマクロ経済をしっかり学んでほしい。

デフレ下の緊縮財政は悪政です。

「教育」について追加。寺子屋の先生にもおかしな人がいて迷惑をこうむっていた。だから明治で教職員免許を発行して、先生の質を向上しました。

「医療」について追加。江戸で手っ取り早く儲ける方法がありました。長崎へ行って、ちょろっと医者じゃない蘭学者から軟膏の製法を学んで、それを江戸で売りました。シーボルトの眼科や、シーボルトの娘イネのような産婦人科はなかなか習得困難でした。

「食料」について追加。江戸初期は元々うどんを食べていましたが、菓子屋が田舎そばをはじめて、江戸で大ヒットしたため、そばが主流になりました。江戸で流行った酒は、伊丹の「剣菱」でした。尼子氏家臣の山中鹿之介のこどもが伊丹で酒製造をはじめ、「剣菱」を生みました。

「仕事」について追加。長屋の大家さんが、ニートの再就職の世話をしていましたし、仕事がいやになったら、丁稚小僧でも「お伊勢参り」を理由にすれば天下御免、全面的に長期休暇をとることができました。馬糞を駄賃に替えるこどもがいましたが、栄養のない野犬の糞は売れなかったので、拾う人がいなくて野犬の糞だらけの汚い道路でした。

江戸時代の最大の欠点は、迷信がはびこっていたこと。サイエンスを山師呼ばわりして排除していたことが、一番の問題点でした。

江戸はリサイクル社会。とくに再生紙産業は栄えており、浮世絵や本を、吉原のティッシュペーパーや長屋のトイレットペーパーに再生していました。

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