建仁寺を訪ねて
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今日から高橋是清の番組がはじまりました。デフレ昭和恐慌を世界で初めて脱却させた、日本が誇る大蔵大臣です。その知識と胆力は、ケインズを超えており、ノーベル経済学賞を受賞しているはずの男でした。
ストーリーがとびとびで、題材としてはもったいない。ここは「花燃ゆ」を打ち切って、「高橋是清」に替えてはどうか。
見どころはいっぱいだ。駐英公使の加藤高明と小村寿太郎との付き合いは?駐米大使の幣原喜重郎との付き合いは?媚米派の最高権力者・原敬との付き合いは?井上馨との付き合いは?渋沢栄一との付き合いは?後藤新平との付き合いは?台湾・朝鮮・満洲の中央銀行と日本銀行のカネの流れはどうなっていたのか?利権に群がる財閥企業の姿。
友人・井上準之助が大蔵大臣として君臨した昭和恐慌期。大蔵省のドン・井上準之助は陸軍海軍の頭をこずきまわし、金本位制というインフレ政策をデフレ期におこない、日本国民が苦しみました。コミンテルンのスパイ活動よろしく、頭の中がまっかっかの軍人将校(偽装右翼)によって、血盟団事件で井上準之助が殺されると、交代した高橋是清が、金本位制を停止し、国債を発行し上がりすぎた貨幣価値を商品価値に見合ったレベルに下げ、国債を日本国民ではなく(増税ではなく)日銀に引き受けさせるという的確なデフレ政策をうち、、デフレで苦しむ日本国民を開放しました。
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金権・田中角栄、クリーン三木、ほーほー福田、あーうー大平の急死。どれもリアルタイムで生きてきただけに懐かしい政争ばなしです。
独裁、独裁っていうけれど、実は与党総裁と内閣総理大臣という二つの権力を融合させるほうが、もっとやりたいことができるという話だ。
![]() 総理の実力官僚の支配 |
アメリカ大統領は平時は弱い。議会にも負け、なにより終身制の連邦最高裁の前では誰も逆らえない。首相直接選挙なんてやめておけ。議会の支持を得られない、よわっちい首相ができるだけ。なにもできやしない。
ところが戦時を宣言するや、大統領の権力が爆発的に増すそうだ。この仕組みがアメリカを好戦的にしている。
立法:国会ではなくて、内閣法制局
行政:内閣ではなくて、財務省主計局
司法:最高裁ではなくて、検察庁
「法律がなければ、官僚は動けない」
官僚は政治家なくして、やりたいことができないし、政治家は勉強会と称して、官僚の言うことを忠実に聞いている。
政治家は選挙で選ばれているが、官僚は選挙のみそぎを受けていない、民意に反する非民主的な輩であることを忘れてはならない。
内閣法制局が合憲と言わずして、法案を立案できない。財務省が予算をつけなくて、内閣は政治ができない。最高裁は検察庁の天下り先で、法律を知らない素人集団。だから高裁に差し戻し裁判になるんだね。
内閣法制局と財務省が強いということは、法治国家であることの証し。独裁国家は、法務大臣と警察をまず抑えこむそうだ。不法逮捕と粛清がお手の物だ。
親米、参議院を過半数抑え込む、財務省と仲良くするor抑え込む、が長期政権を築くための3条件。内閣法制局を抑え込んで法案を通過させ、検察庁を味方に付け政敵を逮捕させれば完璧だ。
三木は、検察庁を味方に付けたので、少数派支持でも多数派を脅迫し、田中をロッキード事件で逮捕できたんだね。
最強の竹下登は、最後の検察庁を味方にできなかったので、リクルート事件で摘発されて辞職したんだね。あとは田中派を強奪し、闇将軍として数々の首相を輩出。
森を看板にした福田派と、竹下の死後に参議院・青木が率いる田中派を合併して、小泉が最強の安定感を築いたんだね。
農村支持が、板垣退助の自由党→原敬の政友会→戦後の自由党。
都会支持が、大隈重信の改進党→加藤高明・若槻禮次郎・浜口雄幸の憲政会(民政党)→戦後の民主党。
社会党が自由党に付くか、民主党に付くかで政権が交代する現状に終止符を打ったのが55年体制。自由民主党として合併し、野党第1党に弱い日本社会党が担当。
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理系人間は、
歴史を学んだうえで、戦争に反対する。
侵略を学んだうえで、侵略に反対する。
戦争体験を聞くだけで、戦争は悲惨だから、戦争は弱者を殺戮するから、戦争に反対するというのが世の中の風潮だろう。
残念ながら、ことはそう簡単ではない。
なぜなら、戦争を引き起こした犯人が、
戦後、憲法第九条を守り、核3原則を守り、自衛隊を否定し、自衛戦争に反対してきた日本共産党と日本社会党だからだ。
キリストの降臨を待つクリスチャンのように、彼らは宗主国共産党赤軍の日本国侵略を静かに受け入れているようにしか見えない。
多大な犠牲を払って砕氷船テーゼの第一段階に成功しており、あとは自衛のための武器を捨て、敗戦革命の完成を静かに待っていればいい。
![]() お役所仕事の大東亜戦争 |
ここまで大蔵省官僚、外務省官僚が登場する歴史書は知らない。
善玉を挙げると、こうか。
伊藤博文、桂太郎、小村寿太郎、石井菊次郎、山本権兵衛、高橋是清、宇垣一成、佐藤尚武、井上成美、船津辰一郎、吉田善吾、小沢治三郎、堀栄三、岡村寧次、根本博
ざっと悪玉を挙げると、こうか。
戦前の床次竹二郎、戦後の小沢一郎(毎度お騒がせ野郎)
第一次大隈内閣で、アメリカに宣戦布告した大隈重信
陸海軍の軍令は内閣総理大臣の署名不要とした山縣有朋
媚米派で鉄道利権の原敬
対華21か条の要求で、中華民国のプロパガンダに敗北した加藤高明
媚米派でウィルソン米大統領に振り回された幣原喜重郎
満洲事変をこじらせ、国連脱退し、ファシズム日独伊三国同盟を締結させた内田康哉外務大臣
満洲事変で朝鮮軍を越境させ憲法違反した、食い逃げ内閣・林銑十郎
川越茂
有田八郎外務大臣
統帥権干犯問題を叫び、515事件、226事件を起こした偽装右翼
デフレ増税した馬場鍈一大蔵大臣
近衛文麿とその腹心・昭和研究会の面々
杉山元、東条英機
米内光政、山本五十六、瀬島龍三、黒島亀人
謎が多く、正体不明の重要人物は、こうか。
山本熊一、谷口恒二、住山徳太郎、阿部勝雄
憲政の常道とは?
定義=二大政党による議院内閣制
衆議院第一党総裁が総理大臣になる。
総理大臣の身体が事故の場合は、後継総裁が後継首相になる。
暗殺による政変を許さない。
陰謀による政変を許さない。(単純多数は認めない)
政策の失敗による政変の際には、第二党に政権交代させる。政権交代後一年以内に解散総選挙で民意を問う。
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昨日は、午前診を終え、谷村新司コンサートを見に、神戸国際会館に行ってきました。
なかなか2時間半歌いっぱなしのタフなシンガーでした。最後3曲くらいしか知りませんでしたが、眠らずに聴くことができました。
トークで上海の学生が谷村はんに質問してきたみたいですけど。
「日本の正式の読み方は、にほんですか、にっぽんですか?」
谷村はんは両方正しいと答えてはりましたが、正しくは「にほん」。
なぜなら「日本国憲法」は、「にほんこくけんぽう」って読みまっさかいに。
紫綬褒章受賞されたとのこと、おめでとうはんどす。サザン桑田とは大違いで、ちゃんと日本国に敬意を示しておられたのは、とても立派です。
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