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2014年7月15日 (火)

心静かに聴く学問の場を

いまの日本が置かれている立場は、非常に多難である。本当のことを言っても、世界からは理解されないからだ。いまは本音と建て前を使い分けながら、半世紀のちに世界に燦然と輝く国家をめざす。敗戦国というレッテルのもと、いまは忍耐が必要とされる。

困難な舵取りを担うエリート国士を養成しなければならない。国立の旧制中学と旧制高校を復活して、旧制高校卒業生が各自好きな大学の学部に無試験で編入すればいい。現行の新制中学と新制高校をそのまま残し、やる気のある学生には再チャレンジのチャンス(新制高校から旧制高校への飛び級受験)を認める。

旧制中学と旧制高校は純粋に記述試験のみで選抜すればいい。面接だの小論文だのゴチャゴチャ試験科目をいじくっても、受験生の苦しみは増すだけだ。

中学校の意義はなにか?授業を抜け出して、働くおじさんやおばさんを見学することではない。古文、漢文、英語、数学、地理、歴史、経済、生物、地学、天文学の系統講義を心静かに聴講し、淡々と定期試験で成績をつけるという単純な時間が大切だ。

旧制中学で高等数学を一通りマスターしたあとで、旧制高校で物理、化学を勉強すればいい。医学部にとって生化学と生理学を理解するうえで、現行の新制高校カリキュラムからはずされている流体力学有機化学は必要欠くべからざる必修教科なのだ。出来のいい学生なら、量子論・素粒子論・相対論まで楽に理解できるだろう。旧制高校での生物の教科内容は分子生物学の講義と実習だ。語学は第二外国語を必修とし、ゆっくり3年かけてマスターする。出来のいい学生なら、第三・第四外国語にまで手を伸ばせばいい。なにせ暇な3年間なのだから。

旧制高校での修身と歴史の授業はもっとも大切だ。いかに日本人が白人の侵略からアジアを救い出してきたのか、いかに白人から頼りにされてきたのかを淡々と語るべきだ。そして兵法~地政学にまで応用を広げればいい。こうして文系・理系ともに学んだ視野の広い卒業生を、現行の大学学部・大学院に送り込む。かつてのプロイセンの大学、いまのアメリカの大学のように、日本の大学に世界中から留学生が集まって来るだろう。

大学は勘違いをしている。大学が提供する授業にひかれて留学生が集まるのではない。大学で学んでいる学生にひかれて留学生が集まるのだよ。

大学医学部の一番の問題点は、研修医制度改革の失敗である。臨床実習は医師免許をとって研修医になってからで十分だ。学部でやるべきことは、基礎医学研究の一語に尽きる。遺伝学、遺伝子治療学、生化学、生理学、発生学、再生医療学、骨学、解剖学、組織学、病理学、薬理学、免疫学、細菌学、ウィルス学、寄生虫学、衛生学のことだ。新しい治療法を開発し、特許を取って世界にレンタルさせるのだ。

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