映画「テルマエ・ロマエ2」をみて
昨日は、西宮ガーデンズにて、テルマエ・ロマエ2を見てきました。
相変わらず、ハドリアヌス帝の命令が次から次へと、阿部寛が演じるルシウスにふりかかり、自分でなにも考えられないルシウスは、「平たい顔の人間」と揶揄する日本人の知恵のお世話になるばかり。オペラのおっちゃんも大忙し。
上戸彩ちゃんは、結婚してまた一段とかわいくなりましたね。
私がこどものころ、「てなもんや三度笠」を毎週見ていたが、藤田まことと人気を二分した白木みのるが、ラーメン屋の親父で登場。お元気な姿を拝見しました。
「指圧のこころ母心、押せば命の泉わく」で人気を博した浪越徳治郎が、平和の使徒として登場。ハドリアヌス帝の病気を癒しました。ほんものの浪越徳治郎はもっと大きかったよ。来日したマリリンモンローの恥部をみたことで有名でした。小学生でもしっかり理解していました。昭和40年代、医者いらず、指圧の本がほんまに流行りましたね。
左卜全の「ズビズバー」、山本直純の「大きいことはいいことだ」、野末陳平のエロ司会、喧嘩が強そうな今東光や、変態という賛辞が似合った団鬼六のエロ小説なんかも、同じころに流行ってたなぁ。テレビCMでいえば、「レナウン、レナウン娘がわんさかわんさか、わんさかわんさか、イエーイ、イエーイ、イエイイエイ」、「ミツワ、ミツワ、ミツワの石鹸」、「ペンタックス、ペンタックス、ペンタックス、ワイドだよ」を思い出すね。
ただフジテレビの反戦思想ぶり、「九条の会」ぶり、サヨクぶりが随所に見られました。昨今の安倍首相の「右傾化」に警鐘を鳴らさんで、誰が鳴らすんや的なにおいがフンプン。ハドリアヌス帝の「これからは戦争でローマを治めるのではない。敵味方双方のこころを癒すテルマエで、ローマを治めなくてはならない。」というセリフは、いま日本で増えつつある「右翼」、(ふふ、「ネトウヨ」でっか)、に向けてかけられた、フジテレビの「戦争放棄」再確認のメッセージですな。
でもね、日本ですら、戦国時代、有馬温泉で秀吉が癒されていたが、温泉で戦争がなくなることはなかった。植民地獲得戦争をやめたら、ローマ帝国は、ソ連みたいに崩壊するんだよ。ローマ文化に目覚めてしまった小国同士が戦争をおっぱじめて、余計に被害は大きくなるんや。それに日本はローマ帝国の元老院議員のようになったらあかんのやと言いたいのだろうが、いったいいつ日本はローマ帝国のように世界に号令をかけたことがあるのか?たこ八郎ならぬ、いか八郎の親父のような、なんかよくわからない笑い顔と、人のよさだけが知られていたのではないだろうか。いか八郎がこさえていた木製の樽風呂。そうそう、日本人は古代から木製加工が売りだったんだよね。インド人もびっくり、いや、ローマ人もびっくり。
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