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2014年2月11日 (火)

トップの指令方法

トップ、司令官、経営者、社長の指令は、団体の人数に応じて、号令、命令、訓令を使い分ける必要がある。

号令を得意としたのは、織田信長。

命令を得意としたのは、ナポレオン。

訓令を得意としたのは、グナイゼナウとモルトケ。

                       
 

 

 
 

発令者の企図

 
 

受令者の任務

 
 

号令

 
 

   ×

 
 

   ○

 
 

命令

 
 

   ○

 
 

   ○

 
 

訓令

 
 

   ○

 
 

   ×

 

(1)号令戦法

率先垂範、陣頭指揮。トップが優秀である限り、勝ち続けるが、優秀な部下が育たない。新入社員相手の教育には向いているが、乱用するべきではない。「ファインプレーの前には、必ずミスがある。」失策を収拾するための、号令の乱発であってはならない。トップは孤独ゆえ、近親者に相談するが、相談してしまった以上、出る答えは決まったようなものだ。かといって、トップひとりの判断は誤りやすい欠点がある。

(2)命令戦法

ライン・スタッフ体制。ライン=現場実行部隊。スタッフ=考える参謀。トップはスタッフに事細かく指示を出す。スタッフは命令の形で、ラインに伝達する。スタッフには指揮権はなく、トップを補佐する使命がある。しかし、トップの不勉強、スタッフの思い上がりが原因で、スタッフが威張りすぎることが欠点である。トップになるためには、知恵や技術のほかに、統率という心の修練が必要なことを忘れてはならない。ライン現場の優秀な意見が、スタッフ参謀が壁になって、トップに届いてこないのも欠点だ。

(3)訓令戦法

トップがいなくても、同じ目的のために同じ指令が出せる支店長、事業部(ディビジョン)をもつ体制。士官学校や旧制高等学校のように、普段から寮生活をし、同じ釜の飯を食って、お互いの気心を熟知している必要がある。そうでないと、てんでバラバラの指令に陥ってしまうからだ。「参謀大綱を決め、司令官細部を実行する。」といった戦前日本のような下剋上が起こりやすいのが欠点だ。トップは常にトップでなければならない。責任の所在が不明瞭になりがちである。

司令官ひとりでは、走り回るにも限界がある。

命令戦法を得意とし、訓令戦法の先駆者でもあった徳川家康は、号令戦法の豊臣秀吉を打ち破った。

大人数に膨れ上がったナポレオンは命令戦法から脱しきれずに、訓令戦法を開発したグナイゼナウに敗戦したのだ。

団体メンバーの数が増えるにつれ、号令、命令、訓令と改めていく必要がある。

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