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2013年2月 3日 (日)

体罰

最近、注目を浴びている社会問題のテーマです。

私の結論は体罰絶対反対です。長い目で見たとき、体罰をやってその人間が大成したことがない。私が中学生だった頃、大阪天王寺に入江塾というのがあって、宿題をしなかったり、質問に答えられなかったり、問題が解けなければ、平手でぶんなぐり、竹刀でたたき、灘高に大量入学させた塾教師がいた。自分の人生を悔いなく完結させ望みをかなえるだけなら、それでいい。しかし、いま日本が滅びるかどうかの瀬戸際になっているのに、官僚たち新興貴族は私利私欲に走るか、惰眠をむさぼっているだけではないのか?

さらにそのむかし、明治政府の文部省モデル校として、東京都文京区向ヶ丘に旧制第一高等学校、京都府左京区吉田に旧制第三高等学校という学校があった。このふたつは、まったく正反対の教育方針であった。

旧制一高は全寮制、自治主義、そして鉄拳制裁といって、寮にはいらなければ退学、寮の規則に反したと寮委員会が決定すれば、罰則者をなぐっていいという。警察も学校当局も寮の自治を認めており、いっさい関与せずであった。

旧制三高は自由主義といって、寮に入りたい者がはいればいい、寮にはいりたくなければご勝手にで、後輩が先輩を呼び捨てにし、さすがに火事や犯罪になるような行為をすれば粛々と退寮が命ぜられ、近所に下宿した。

さて、どちらの卒業生が、売国行為に走らず、国家国民のために働いたか?

体罰の有無は、明治時代から、教育界の議論テーマであった。

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