第64回正倉院展をみて
午前診療を終え、弁当をクリニックで食べ、15時半すぎ正倉院展に出発しました。保守色もどこへやら、新華社通信と化した日本経済新聞同様、すっかり反日色を濃くしている読売新聞が、2枚タダ券を配ってくれましたので、今年は16時15分に、オータムレイトチケット客(16時30分入館)の行列を横目に入館しました。
18時閉館まで、見てきました。
今回のテーマは瑠璃(ガラス)
瑠璃杯(るりはい)
17時ころ幾重にも行列ができていました。10分待ちくらい。第3部でひまつぶしして、18時閉館20分前に再度逆戻りしましたら5分待ち。閉館5分前でも子供の手を引きながらお母ちゃんが瑠璃杯へ小走り。1分程度の行列ができており、笑ってしまいました。アルカリ石灰ガラスにコバルトを混ぜて、紺色に着色しているそうです。
双六子(すごろくし)
双六の駒のことです。
白色 → 水晶
黒褐色 → 琥珀
黄色 → 鉛ガラス+鉄
緑色 → 鉛ガラス+銅
紺色 → アルカリ石灰ガラス+コバルト
螺鈿紫檀琵琶(らでんしたんのびわ)
聖武天皇愛用の4弦の琵琶です。夜光貝の装飾はきれいですね。
紅牙撥鏤撥(こうげばちるのばち)
象牙を真っ赤に染めて彫るという技法です。麒麟が彫られていました。
錦襪(にしきのしとうず)
襪(しとうず)とは靴下のことです。奈良時代にすでに靴下が存在していたんですね。
雑色瑠璃(ざつしょくのるり)
奈良時代のビー玉です。鉛ガラスを使っているそうです。
碧瑠璃小尺(へきるりのしょうしゃく)
緑色がきれいな物差しです。10進法でした。
大倭国正税帳(やまとのくにしょうぜいちょう)
倭国よりオレたちは上なんだぞ!と言わんばかりの大倭(やまと)。神社に課税していたようです。往馬(いこま)=生駒 がトップバッターで書かれていました。
銅薫炉(どうくんろ)
羅針盤構造のお皿でお香をたいて、どうころんでも水平を保つようにしています。布団の中に入れていたそうで、奈良時代のふとんは、えらい臭かったのでは??まっ、春風寮の万年床も加齢臭でクサイけどね。
密陀彩絵箱(みつださいえのはこ)
黒漆器です。模様のレリーフは化け物でした。
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