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2012年5月25日 (金)

社会学原論の破綻

物体を質量をもつ質点と仮定して、理論展開したのが物理学。質点はすべて平等にして同じ性質を有すると仮定する。サイクロンで質点を光速に近づけて、ぶつけて飛び出した素粒子を実験しているのが現代物理学。

人間を同じ遺伝子、同じ性質をもつ点と仮定して、理論展開したのが社会学。社会を貨幣のコントロール下に置き、生身の人間を労働させて(=光速に近づけて)実験しているのが経済学。

ところが、

商品価値=貨幣価値と仮定して、理論展開した資本論が破綻している。

商品は腐敗するが、貨幣は永久に腐敗しないからだ。等号は不等号に変わり、その差は微分的に広がってくる。

神も法も存在しないと仮定して、基本的人権を放棄すれば、自由、平等、財産権を獲得できるとしたホッブス近代社会論が破綻している。ホッブス説の上に神から与えられた基本的人権を復活させたロック社会契約説はもっと論理破綻している。

神はわからないとしか言いようがないが、村の掟をはじめ、世界中におのおのが先祖代々培ってきた法が現実には存在していたからだ。

人間をアフリカの一匹の猿から進化したと仮定して、同じ診断治療を実験(治験)・展開したのが(西洋)医学。現実には医療による副作用が絶えることがない。

全体から個へ

個から全体へ逆行するグローバル化は破綻している。実験対象が生身の人間だから。

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