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2012年1月 7日 (土)

教養学部の苦い思い出

Youtubeで小堀桂一郎氏のお元気なお姿を拝見して、若かりし頃の苦い経験を思い出しました。

http://www.youtube.com/watch?v=QO5GocjeEHI&feature=related

理科1類1年で仮面浪人していたころ、小堀助教授が私のクラスのドイツ語を担当していました。使用していたドイツ語文法のテキストが、詳細な文法やら独文解釈やらてんこ盛りで、初学者の私には非常に難解でした。

旧制一高の語学校舎で開かれていた小堀氏の授業をさぼりまくって、6月ころ気が向いて出席したところ、いきなり3行くらいの独文解釈の練習問題を当てられました。たしか、そびえ立つ煙突から煙がもくもくと出ているとかいう文章だったかな。2か月ちょっとで、分離動詞の独文解釈はありえへんで。まったく訳せず突っ立っていると、

「君、seinの人称変化を言ってみなさい。」

「えーっ、ich bin はわかるんですが、duかな? あとはえーっ、わかりません。」

「もういい、すわりなさい。なにをしとるんだ。」

ドイツ語の前・後期の成績はDドラ(落第)、Dドラ(落第)。

翌年、理科3類に再入学して、ドラを白紙にできましたから、よかったものの・・・・・。ちなみに次のドイツ語担任・坂井栄八郎助教授の前・後期の成績はA秀、A秀。

わたしはいまでも、ドイツ語の文法は最初は簡単な初級文法をサラッとマスターし、それを土台として中級文法を学びなおすべきだと信じていますよ。詰め込みテキストは初心者をダメにする邪道だと思っています。

ドイツ語担任の姿から想像もつかない、迷える日本国の師範役を買っておられるとは、なんとも異次元的な不思議な感じです。

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