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2009年8月10日 (月)

合気道

200908101745000 しばらくブログ更新をご無沙汰しているあいだ、合気道に関する本を数冊読んでいました。飛鳥時代の名門豪族である物部氏が篤く信奉していた日本古来からの「古神道」の「むすびの秘儀」が、合気道の起源です。古墳時代には、神とのむすびを得んがため、「柱」が多く立てられました。敵をわが身に受け入れ、禊(みそ)ぎ祓(はら)う。敵は罪汚れから解き放たれ清く正しき友と変わる。明治生まれの質実剛健、植芝盛平先生が合気道の開祖です。ものごとには表と裏があります。耳に聞こえる言葉(ことのは)の裏に、耳に聞こえない言霊(ことだま)があります。目に見える魄(はく)の裏に、目に見えない魂(こん)があります。合気道とは、耳に聞こえない言霊を学び、目に見えない魂を学ぶものと説かれます。

「古事記」は稗田阿礼が暗誦したものを太安万侶が書き記しました。暗誦なのですから、文字には「フシ」がついていたようです。神話の中に、いまは忘れられた「むすび」の秘儀、言霊の「ひびき」を読み取り、形にしたのが合気道であると理解しました。渡来系蘇我氏が、日本古来の物部氏を滅ぼし、渡来系中臣(藤原)氏が、蘇我氏を滅ぼしました。仏教を奉じた親百済派の斉明・天智天皇と、道教を奉じた親新羅派の天武・持統天皇とのあいだに繰り広げられた抗争は、飛鳥時代をこえ奈良時代全般にわたり続きました。やがて親百済派・天智系の勝利のうちに、易学・風水・陰陽道・密教などの神通力(?)で強固な防御をかためた平安京を、藤原氏が支配することとなりました。しかし古神道は滅ぶことなく、いまなお脈々と引き継がれています。今一度、日本人のルーツに触れてみたい思いが最近強くなりました。

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